設備サイトのコーナー(電気設備)



<生活の豆知識(電気設備編)> <電気の基礎知識> <ソーラーシステム>



電気の基礎知識

 電圧・・・V(ボルト)

 

電流を流そうとする力とでも言いましょうか、電気の圧力のことです。
日本では、単相100V、単相200V、三相200Vの三種類があります。
一般家庭で使われている単相100Vや単相200Vで、最近の住宅は「単三」という形態で引き込み工事がされていますので、簡単な電気工事で単相200Vのコンセントを追加できます。
(通常クーラーなどの設備に使われます。)


 電流・・・I(アンペア)

 

電流が流れる単位です。
この電流量がブレーカーのアンペア数を超えると安全装置であるサービスブレーカーが作動し、電流を遮断します。


 電力・・・W(ワット)

 

電気エネルギーが1秒間にする仕事量を電力と呼び、ワット(W)という単位で表しています。
一般的にエネルギーを消費していることから消費電力と呼び、電力(W)=電圧(V)*電流(I)となります。
ちなみに、1000Wのドライヤーを使う場合、流れる電流は1000W/100V(通常家庭)=10(A)となり、ブレーカーのアンペア数が30A(アンペア)だったとすると、3個のドライヤーで容量一杯となり他の器具を使うことが出来ません。
基本的には、範囲内であれば使用できますがスイッチのオンオフ時などに過電流が流れブレーカーが落ちる場合があります。
電気設備の役割トランス 高圧電線に流れる電気を家庭用の100Vまたは200Vに変換するための装置です。
市内ではカチガラスがここに巣を作り故障の原因になっています。




 トランス

 

高圧電線に流れる電気を家庭用の100Vまたは200Vに変換するための装置です。
市内ではカチガラスがここに巣を作り故障の原因になっています。引き込み線 電柱から家庭まで電気を送るための電線です。


 メーター

 

家庭の電気容量が表示され、これを元に料金が決まります。
適正な計測のため定期的に取り替えます。内部には赤い印の入った円盤が回転していて電力の使用状況によって回転スピードが変わります。
なにも使っていない状態で回転しているようでしたらトラブルの可能性がありますので電力会社に連絡してください。


 分電盤

 

ここで各部屋別に送るための分岐スイッチが配置され、ブレーカーと呼ばれる漏電や過電流を防止するための安全装置が収められています。
引っ越しや長期不在の際はブレーカーを切ることにより節電することが出来ます。
(冷蔵庫などの常備電源が必要な場合はこの限りではありません。)


 アース

 

アース(earth)=地球・・・つまり、漏電やショートした時に大地に電気を逃がすための役割をしています。
洗濯機や冷蔵庫には必ずアースをするようにしてください。
まれに、水道管(地中を通っているのでアースの役割をする)にアースコードを付ける人がいますが、電解によって管内部を腐食させ赤水や詰まりの原因になります。




 ブレーカー

 

1.サービスブレーカー
このブレーカーに記してあるアンペア数が電力会社との契約電流で、これ以上の電気が流れると自動的に遮断されます。

2.漏電ブレーカー
家庭内の配線や電化製品などの漏電を感知し、自動的に遮断します。
仕組みは、100Vという一定の電圧が漏電によって不安定になったり、電流が通常15〜30mAの変化で作動する仕組みになっています。

3.安全ブレーカー
分電盤の最初の砦に当たるところで、各部屋に送るために分岐回路を設け、その回路ごとにブレーカーが取り付けてあります。
電気器具の故障やコードがショートしたりした時に電気を遮断して他の部屋や電気器具に累を及ぼさないように工夫されています。

ブレーカーの役割としては家庭内の故障や過電流によって火災を防いだり、他の配線などへの影響がでないように工夫されていますが、よく考えるとこれは家庭内にとどまらず、安全ブレーカー・漏電ブレーカー・サービスブレーカーの順で遮断され、もしサービスブレーカーがなかったら他の家庭への被害も想定されます。
つまり、家庭の不具合を他の家庭に及ばせないようにされているものと言えます。
蛇足ですが、今はブレーカーが落ちてもスイッチを入れればすぐに復帰出来ますが、昔はブレーカーがなく代わりにヒューズが付いていました。
過電流が起きるとヒューズが飛び、予備のヒューズと取り替えるわけですが夜間などは結構大変な作業でした。
また、予備がなく針金を代用して火災を起こしたなんてこともありました。


 [ ← 前へ ] [ 次へ → ]